旧安田庭園

墨田区、相撲の聖地である両国国技館より徒歩3分余りの場所に静かにそこに“ある”、旧安田庭園。
重要文化財として登録されていないことからか、入園者の数はさほどではないこの日本庭園に僕は特別な思い出があります。

高校生の当時僕は学校に疲れ、朝はよく遅刻して学校に行きました。

9時10時過ぎに両国に着き、学校に向かうわけですが、ひどく遅刻しているため少し時間を潰したい、そういう中出会ったのがこの旧安田庭園でした。

都会の喧騒や学校の無気力さ、憂鬱さとは異なる空気を僕は感じ、出会い以来僕はこの日本庭園に頻繁に足を運びました。

ここには冬の寒い日や、心が晴れない日も、外とは違った暖かく穏やかな空気が流れているのが大きな特徴でした。

僕にとって、自分自身と向き合うことの出来る空間、そして自分の心を落ち着かせてくれるのが、この旧安田庭園です。

旧安田庭園の歴史

もともとは元禄年間に本庄宗資により大名庭園として築造されたのがこの旧安田庭園です。
関東大震災の際には旧態をほとんど失ってしまいましたが、その後東京市に復元されて昭和2年に市民に開放されました。

以前は隅田川の干満を利用しその水を取り入れた、眺めの変化を鑑賞できるという庭園でしたが、川の汚れが泉水に目立つようになり、直接の潮入りは現在中止されました。

旧安田庭園の見所

【心字池】
見所其の1 - 心字池
旧安田庭園の泉水、心字池。昔は隅田川の水を引いていました。
【両国公会堂】
見所其の2 - 両国公会堂
戦前/戦後は食料配給所や進駐軍のクラブなど、様々な用途で使われてきた両国公会堂。
その名の通り800人弱を収容できる講堂がありますが、現在は老朽化が進み閉鎖されています。

【休み処】
見所其の3 - 休み処
正式な名前は知りませんが、庭園奥でゆったり出来るこの場所。
読書をしている人もよく見かけます。
【雪見灯篭】
見所其の4 - 雪見灯篭(ゆきみどうろう)
四脚の足で、上を円形にした雪見灯篭。良い旧安田庭園のアクセントになっています。

【水門跡】
見所其の5 - 水門跡
かつては隅田川から水を引いていた水門の跡。
現在は地下に貯水槽を作り、そこから人口的に水の干満を調整しています。
【紅橋】
見所其の6 - 紅橋
正式な名前は知りませんが、紅橋と僕は呼んでいます(笑)
対岸からも美しく見えるこの紅橋は旧安田庭園にとって必要不可欠な存在です。